書誌事項
- タイトル別名
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- Deconstructing the “Utagoe” Movement : A Memetic Perspective
- ウタゴエ ウンドウ トワ ナニ カ : ミームガク ノ シテン カラ カンガエル
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説明
1950 年代,全国各地で若者の合唱サークルが組織された.1940 年代末に起こったこの運動はうたごえ運動と呼ばれた.うたごえ運動は文化運動,労働運動,反核平和運動と連携し,1950年代半ばに最盛期を迎えた.しかし,早くも1960 年代前半には人気を失った.この運動はどのようにして同時代の若者の心をとらえたのか.またなぜ若者の心はうたごえ運動から離れていったのか.この論文は進化論の観点から文化を理解するミーム学の知見を用いてこの疑問に答える. ミームとは模倣であり,遺伝子に似た「文化の自己複製子」として理解される.うたごえ運動とは「正しく,美しく歌え」などの指示のミーム,「歌の力によって大衆を組織し,世を動かす」という物語のミーム,ミームとしての歌からなるミーム複合体である.うたごえ運動が拡大し,一転して衰えた過程はこれらのミームが複製された(されなくなった)過程として説明できる.
収録刊行物
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- 新潟国際情報大学情報文化学部紀要
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新潟国際情報大学情報文化学部紀要 15 1-14, 2012-04-01
新潟国際情報大学情報文化学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564287674094336
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- NII論文ID
- 110009040369
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- NII書誌ID
- AA11231962
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- ISSN
- 1343490X
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- NDL書誌ID
- 023847281
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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