現代日本語話者の条件表現の使い分け : 機能言語学的視点からの一考察

書誌事項

タイトル別名
  • Structure of Japanese Conditionals : A Functional Analysis of /e/ba, tara, to, and nara
  • ゲンダイ ニホンゴワシャ ノ ジョウケン ヒョウゲン ノ ツカイワケ : キノウ ゲンゴガクテキ シテン カラ ノ イチ コウサツ

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抄録

母語者に見られるタラ・ト・/e/バ・ナラの語選択の傾向を機能言語学的視点で検討し,使い方の説明を試みた。仮定・確定の多義を認めない一語一義の立場を取っている。用いたデータは全て実例で成り立ち,語が現れる文を含めた前後の文脈を精査し,語選択が事実認識等の外的制約に影響されるのではなく,むしろ命題をどう伝達するかという談話構成上の意図から行なわれているという結論に達した。前件・後件のどちらに焦点を当てたいか,その焦点の高低の度合い,という四種類の組み合わせが成り立ち,各語がそれぞれ機能的一義を有すると考える。当該語が一文内に共起する使い方も「焦点の重なり」という概念で解説出来る。

収録刊行物

  • 日本語日本文学

    日本語日本文学 (23), 35-53, 2013-03-20

    創価大学日本語日本文学会

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