出張講義における「楽しい授業」の紹介 : 「音楽と数学」の事例を通して

書誌事項

タイトル別名
  • "Enjoyable Lessons" in a Visit Lecture ― Through a Curricular Example "Music and Mathematics" ―

抄録

本稿では,県立美方高等学校における「出張講義」の概要を紹介し,受講した生徒の感想文を通して いくつかの考察を行った。まず,講義の前半では,日本の数学教育の現状と課題を2つの国際的な調査 から概観し,数学学習において意味を理解する大切さをベルの実験で確認し,近年の脳科学の知見に基 づいた知識記憶を経験記憶に転化するような学習方法を紹介した。後半では,数学教育の改善のために 提唱された「楽しい授業」と呼ばれる教育実践の典型例である「音楽と数学」の授業を追体験してもら った。ギターを通して音階の数学的原理を発見し,その原理に基づいて紙笛を作成し,「きらきら星」 の合奏を楽しむ,という実践である。終了後の感想文には,数学の楽しさ・おもしろさや有用性などが 記され,今回の「出張講義」が生徒たちに歓迎されたことが確認された。

収録刊行物

  • 福井大学教育実践研究

    福井大学教育実践研究 32 149-156, 2008-01-31

    福井大学教育地域科学部附属教育実践総合センター

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564287742558464
  • ISSN
    13427261
  • Web Site
    http://hdl.handle.net/10098/1657
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB

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