ボディタイプ別にみた体力比較 : タイ国での調査から

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  • The physical fitness comparison by body type : The investigation in Thailand
  • ボディタイプ ベツ ニ ミタ タイリョク ヒカク : タイ コク デノ チョウサ カラ

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開発途上国ではヒトの発育・発達に関連する情報が十分とはいい難い状況が続いている。これらの情報は、健康の維持増進,国民の福祉や国の安定的発展に欠かせない基礎データといえる。本研究は、タイ国生徒の身体的特徴を明らかにすると共に、その体脂肪率とBMIからボディタイプを分類して、これらの違いが体力に及ぼす影響を調査・検討することを目的とした。対象は女子115名(12.9+-0.9歳)、男子124名(12.8+-0.8歳)であった。

体格・体組成測定では身長,体重,体脂肪率の3項目を測定し,身長と体重の値を基にBMIを算出した。体力測定として上体起こし,長座体前屈,反復横とび,50m走,立ち幅とび,握力の6項目を実施した。被験者のボディタイプをやせ型, 標準型, かた太り型, かくれ肥満型,肥満型に分類して体力を比較した。ボディタイプの分類では女子の7割強,男子の8割強がやせ型から標準型に分類された。ボディタイプと体力の関係では、男女共に50m走と体脂肪率とは負の関係があり、握力と体重とは正の関係があった。さらに、男子では立ち幅とびと体脂肪率に負の関係があった。また、男子では長座体前屈(柔軟性)においても、ボディタイプによる相違が認められた。

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