英国電力市場の行方 : --自由化された市場と原発 再生可能エネルギー--

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タイトル別名
  • エイコク デンリョク シジョウ ノ ユクエ : --ジユウカ サレタ シジョウ ト ゲンパツ サイセイ カノウ エネルギー--
  • The Future of the Electricity Market in the UK : Nuclear and Renewable Energy in a Liberalized Market

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抄録

英国の電力市場は、1, 自由化・民営化が進んでいること、2, 現在の改革案において再生可能エネルギーと原子力エネルギーを同じスキームで扱っていること、という特徴を有している。英国の電力は、北海油田・ガス田からの供給量の減少や既存施設の老朽化、温暖化対策推進の必要性により、大きな変革が必要な段階にある。現在の改革がいかなる結果に至るのかどうかは、同国の経済・社会のみならず、わが国も含めて、今後の世界の電力事情を占うものとなる。本稿では、英国の電力市場の体系的な理解を目的として、EMR と呼ばれる電力市場改革、新規原子力発電所の建設、再生可能エネルギーの導入、スコットランドの現状に焦点を当てた。同国では、原子力発電所と再生可能エネルギーの双方の新規導入が図られているが、現在の状況をみると、原発の停滞と再エネの進展が顕著なものとなっており、原子力エネルギーの市場経済への不適合性などが見出される。

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