国語についての一考察 : 日本、シンガポール、フィリピン、フランス

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タイトル別名
  • コクゴ ニ ツイテ ノ イチコウサツ : ニホン シンガポール フィリピン フランス
  • Thinking about the National Language : Japan, Singapore, Philippines & France

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抄録

本稿においては、まず、「国語」について、1: 自国の言語、2: 本質的な同一性を持つ言語、3: 純粋な言語、4: 国内の多数派の言語、5: 実務的に国家の諸制度を担う言語(公用語)、6: 必要不可欠な言語(共通語、公用語)、7: 国民統合の象徴、8: 国家から押しつけられる言語、という8項目の要素を持つもの、と定義した。次に、日本、シンガポール、フィリピン、フランスの4カ国における「国語」のあり方について述べ、上記の8項目からなる「国語」の定義と照らし合わせながら、それぞれの国の「国語」のあり方を比較検討した。そして、「国語」を一般的に定義することは可能であるが、そのあり方は、国家、民族・言語集団、個人により異なる、と結論付けた。

収録刊行物

  • 自然人間社会

    自然人間社会 57 41-55, 2014-07

    関東学院大学経済学部教養学会

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