言語の創造性 : チョムスキーの初期の言語理論を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • ゲンゴ ノ ソウゾウセイ : チョムスキー ノ ショキ ノ ゲンゴ リロン オ チュウシン ニ
  • The Creativity of Language : With a Focus on Chomsky's Early Linguistic Theory

この論文をさがす

抄録

本稿はチョムスキーの初期の言語理論を中心に、言語の創造性とは何であり、近代言語学においてどのような役割を果たしているのかについて論じるものである。第1章では、言語学的背景について論じる。その結果、言語の創造性について、言語学的背景が理解されていなければ、その意義があいまいなものになりかねない、ということがわかる。第2章では、言語の創造性について論じる。その結果、この言語の創造性という問題は、近代言語学において、研究の焦点を行動主義的、記述主義的、分布主義的言語学から生成文法へと移行させる役目を果たしている、ということがわかる。第3章では、言語能力と言語運用について論じる。その結果、言葉を話す場合であれ聞く場合であれ、中立的な理解の「基盤」があるはずであり、それをチョムスキーは解明しようとしている、ということがわかる。

収録刊行物

  • 自然人間社会

    自然人間社会 59 39-68, 2015-07

    関東学院大学経済学部教養学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ