カオダイ教ミン・チョン・ダオ(明真道)派の宗教・思想的背景、その1 : ─カオダイ教、明師道から─

書誌事項

タイトル別名
  • カオダイキョウ ミン ・ チョン ・ ダオ(メイシンドウ)ハ ノ シュウキョウ ・ シソウテキ ハイケイ(ソノ 1)カオダイキョウ 、 メイシドウ カラ
  • カオダイキョウ ミン・チョン・ダオ (ミン・チョン・ダオ)ハ ノ シュウキョウ ・ シソウテキ ハイケイ 、 ソノ1 : ─カオダイキョウ、 ミンチョンダオ カラ─
  • The Sect of Minh Chon Dao, Caodaism: : The Religious and Ideological Backgrounds, Part 1

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抄録

カオダイ教は、1926年10月ベトナム南部タイニン市で成立した新興宗教で、現在もタイニン派の総本山がここに建立されている。とはいえ宗派は少なからぬ分裂を経験しており、現在9派がベトナム政府によって認定されている。本稿が対象とするのは、これら9派のうちミン・チョン(明真)派と呼ばれているミン・チョン・ダオ派である。ベトナムの独立と解放史に着目した場合には、まずはミン・チョン・ダオ派が注目されることになる。玉掌法チャン・ダオ・クゥアン(陳道光)は、「宗教とは人生の困苦と苦難を救済するものである」という原理に基づいて、ハウザン(後江)地方に下り、カオダイ・ミン・チョン・ダオを創設した。この見地は仏教に由来する「救苦經」にある。そこで本稿は、彼の宗教・思想形成を通じて、カオダイ教ミン・チョン・ダオ(明真道)派の宗教・思想的背景を探ろうとしたものである。なお続編では運営・組織面でのリーダー、カオ・チュウ・ファットを取り上げる。

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