貧困の政治における〈他者化〉 : ~概念とプロセス~

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  • ヒンコン ノ セイジ ニオケル タシャカ : ガイネン ト プロセス
  • Othering in Politics of Poverty : ~Concept and Process~

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本稿の目的は、近年における貧困の政治の動態を理解し、そのあり方を批判的に検討するうえで、〈他者化〉の視座がますます重要になっていることを示すことである。この目的に沿って、以下の構成で検討を進める。序章において全般的な問題意識を確認した後、第1章では本稿の意義を強調することを念頭において、貧困問題との関わりで〈他者化〉の概念やプロセスが重視されるようになった背景を示す。第2章では〈他者化〉の概念に関する内容を検討し、そのプロセスがもつ機能について確認する。第3章では、近年においてある程度の充実化が図られている一連の対貧困政策のなかにも〈他者化〉の契機が様々なかたちで孕まれていることを示し、その背景やプロセスについて考察を加える。最後に、〈他者化〉に依拠する対貧困政策の限界を示すことにより、本稿の結論としたい。

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