日本・中国のファッションデザイン学術交流にみるユニバーサルファッションの意義と役割に関する調査研究

抄録

現在、世界で高齢化が進む中、中華人民共和国(以下、中国と称す。)は、2010 年に65 歳以上の高齢人口が1 億人を超える世界で唯一の国となった。さらに、短期間で高齢社会に突入する中、その対応策が急務となる。本研究の目的は、中国のファッションデザイン教育において、高齢社会に対応するデザイン手法が確立されていない現状に対し、「ユニバーサルファッション-国籍や年齢、障害の有無に関わらず、誰もが快適な衣生活を送るデザイン手法」を、教育カリキュラムとして普及し確立することにある。2016 年から本学ファッションデザイン学科と中国上海視覚芸術学院ファッションデザイン学部間で学術交流が始まった。そして2017 年、本学は、第12 回アート&デザイン教育国際サミットフォーラム、第3 回上海中高齢時尚服飾国際会議、高齢社会に向けてのファッションショーへ参画した。高齢社会は国境を超えての世界的な課題であり、ファッションデザイン分野で解決し推進していくことが重要であると共有認識された。2017 年11 月、両大学の学長面談が行われ、今後の教育・研究・活動に関しての協力体制が約束された。両大学間の取り組みは、始まったばかりではあるが、ファッションデザイン学術交流を深めながら、ユニバーサルファッションの意義と役割を見い出していきたい。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564287765583744
  • NII論文ID
    120006539808
  • Web Site
    https://kobe-du.repo.nii.ac.jp/records/254
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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