藻類の抗アレルギー、抗糖尿病、抗腫瘍作用:-持続型社会を目指して-

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  • ソウルイ ノ コウアレルギー 、 コウトウニョウビョウ 、 コウシュヨウ サヨウ : ジゾクガタ シャカイ オ メザシテ

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人類はおおよそ10万年前、アフリカ大陸を出て世界中に広まったといわれる。したがってその種を構成する一揃いの遺伝子、ゲノムもこのころ成立したと考えられる。もちろん突然変異とその選択により変化はするが数百年でゲノムが変化することは考えられない。現在、生活習慣病と呼ばれているものはここ半世紀ほどで急増しているので、近代化による食生活、住環境、運動習慣が劇的に変化したことが原因と考えられる。主なものは糖尿病、動脈硬化を含む循環器疾患、脳血管系疾患、アレルギーなどである。これらの疾患の発症に遺伝的要因は皆無ではないが、多くはないと考えられている。ここでは藻類による、抗アレルギー作用、抗糖尿病作用、抗腫瘍効果について筆者たちの最近の仕事をまとめるとともに、これら藻類を栽培することにより海洋保護区での漁村の経済社会を安定的に維持し、黒潮圏の持続型社会を目指す考えを述べてみたい。

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