近代郡役所文書の基礎的研究(五) : 三重県における郡役所文書の管理

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  • キンダイグン ヤクショ ブンショ ノ キソテキ ケンキュウ(5)ミエケン ニ オケル グン ヤクショ ブンショ ノ カンリ

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抄録

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三重県における近代地方行政組織である県庁・郡役所・町村役場の公文書管理方法を検討する。郡役所廃止後、郡役所文書は一部を廃棄し、残りを県庁へ引き継いで保存した。三重県には15郡役所があったが、保管していた約5万冊の公文書を、各郡役所で半数近くを廃棄し、残余を三重県庁へ引き継いだ。県会議場に集約された2万冊余の郡役所文書を県庁職員がさらに評価選別して大半を廃棄し、それ以外を県庁文書の一部として保存した。 県庁ヘの引き継ぎとともに兵事関係史料は陸海軍・警察署、町村税関係台帳や貸付金台帳など会計関係史料などを関係町村役場へ引き継いだ。 町村役場文書については、大正11年(1922)に県庁と同様に集中管理することに改正したことが判明した。県庁→郡役所→町村役場と規程のうえでは上級行政組織の指導が町村へ浸透したといえる。

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