「小山評定」の誕生:江戸時代の編纂史料における小山評定の記載内容に関する検討

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タイトル別名
  • 「 コヤマ ヒョウテイ 」 ノ タンジョウ : エド ジダイ ノ ヘンサン シリョウ ニ オケル コヤマ ヒョウテイ ノ キサイ ナイヨウ ニ カンスル ケントウ
  • Birth of the Verdict in Oyama(下野国小山)

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抄録

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研究ノート 小山評定 徳川実紀 関原軍記大成 朝野旧聞裒藁 寛永諸家系図伝

筆者は2012年に拙稿「フィクションとしての小山評定-家康神話創出の一事例-」(『別府大学大学院紀要』14号)を発表して、“小山評定”が歴史的事実ではなく、フィクションであることを論証した。その前掲拙稿では、今後の課題として、「これまで周知されてきた、いわゆる小山評定の感動的なストーリーがいつの時代に捏造されたのか、という点を追及する必要がある。(中略)どの時代の史料から小山評定の記載があらわれるのか、そしてどの時代からその内容の脚色がエスカレートしていくのか、という点を検討する必要がある(後略)」と記した。本稿では、この点について考察するため、江戸時代の編纂史料における小山評定の記載内容に関して検討し、上記の課題について解明を試みた。

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