ヒムラーと東洋および日本美術―1939年「伯林日本古美術展」を見るヒムラーの写真を契機にして ―

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  • ヒムラー ト トウヨウ オヨビ ニホン ビジュツ : 1939ネン 「 ハクリン ニホン コ ビジュツテン 」 オ ミル ヒムラー ノ シャシン オ ケイキ ニ シテ

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本稿では、1939年の「伯林日本古美術展」における日本美術受容のひとつの特異な事例として、同展覧会を熱心に鑑賞する姿が写真に残されたナチスの親衛隊長ハインリヒ・ヒムラーに注目して、かれの東洋および日本美術への意識とその背景を探った。その結果、ヒムラーの日本美術受容は、日独関係強化を目指す政治・外交的な意図とも、また浮世絵・工芸に偏った日本美術受容を改めようとする学術的な意図とも異なり、ナチスのイデオロギーが、自らの都合に合わせて日本や東洋の文化に焦点を当てたものと総括し得た。

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