リアリティユーザインタフェースの提案と試作 -マルチメディアユーザインタフェースの試み-

書誌事項

タイトル別名
  • Reality User Interface -A Step toward Multimedia User Interface-
  • マルチメディアインタフェース

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説明

従来のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)とは異なる新しいユーザインタフェースとして、explicit desktop metaphor(明示的なデスクトップメタファ)というコンセプトに基づく、マルチメディア(特に実写映像)を効果的に利用したリアリティユーザインタフェース(GUI)を提案する、現在のGUIにおいて、ウィンドウ、アイコンの形や動きのデザインではシンボル化が行われている。このため、「ユーザが理解しにくいアイコンがある」「視点の位置にリアリティがない」などの間題があった。リアリティユーザインタフェースでは、より現実のデスクトップに近い環境を実現するため、デスクトップの実写映像と、写実的なグラフィカルオブジェクトの合成により環境を構築する。現実のデスクトップのまわりをカメラのズームやパーン(水平方向の回転)を利用してビデオ映像におさめ、それにグラフィカルオブジェクトを合成し、それらの動きを同期させることで、explicit desktop metaphorのコンセプトを実現した。約100人の人にプロトタイプの感想を聞いたところ、7割の人が「おもしろい、好感が特てる」と答えた。また、ユーザがグラフィカルオブジェクトのおいてある位置を記憶する実験を通じて、ユーザインタフェースにおける実写映像の効果を定量的に磯認した。本研究は、今後のマルチメディアユーザインタフェース研究の方向性を示した点で意義があると考える。

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参考文献 (16)*注記

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