視覚情報の処理と利用:5.錯視とその情報処理モデル

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タイトル別名
  • 錯視とその情報処理モデル
  • サクシ ト ソノ ジョウホウ ショリ モデル
  • The Processing and Use of Visual Information:Optic Illusions and the Information Processing Models

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抄録

錯視とは現実世界と主観的な視覚世界とのずれであり,錯視の原因の究明はまだ謎の多い脳の視覚情報処理の解明につながる.錯視には,知覚・認知・行動のそれぞれに影響を与えるものがある.知覚レベルの錯視は意識によって変えることは困難だが,認知レベルの錯視はそれが可能である.行動レベルの錯視は誤った行動を誘発する可能性があるため安全な社会の実現にはその回避が求められる.近年コンピュータシミュレーションを用いた錯視研究が進んできている.錯視を引き起こす刺激情報を入力することにより実際に錯視が起こるかどうかを実験できるのが強みである.こうしたアプローチで利用される視覚情報処理モデルの中から,生理学や神経科学などの知見に基づくモデルを紹介する.

収録刊行物

  • 情報処理

    情報処理 50 (1), 29-36, 2009-01-15

    東京 : 情報処理学会 ; 1960-

参考文献 (8)*注記

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