情報セキュリティ研究開発の動向 : 3.マクロな分析技術の動向

書誌事項

タイトル別名
  • マクロな分析技術の動向
  • マクロナ ブンセキ ギジュツ ノ ドウコウ
  • Trends on Information Security Research and Development : Technical Trend of the Macro Analysis in Incident Handling

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抄録

インターネット上の広域的な動向や対処を検討する“マクロ”な分析技術の対象として,インターネット定点観測システムや脆弱性関連情報のデータベースおよびシステム運用者支援用の脆弱性管理支援システムについて研究動向,運用状況やシステムの開発動向を述べる.インターネット定点観測システムについては,IPAで開発し,運用しているTALOT2についてシステム構成や利用状況を紹介するJPCERT/CCと警察庁が運用するインターネット定点観測システムについても紹介する.インターネットにおける脅威となっているボットの特徴を解析ならびに対策技術の開発を行っているサイバークリーンセンターについても紹介する.脆弱性関連情報データベースについては,脆弱性対策情報ポータルであるJVNにおける脆弱性対策情報の拡充や検索等の使い勝手の改善についての最新状況をまとめる.脆弱性情報流通基盤整備については,JVNを使いやすく,また効率的に脆弱性対策情報を流通するための基盤整備も急務であり,対策情報支援および収集配信支援の研究・開発状況について説明する.膨大な脆弱性情報の中から利用者のシステムにとって重大な脅威となるものを適切に収集し,脆弱性対策を省力化するシステム運用者支援用の脆弱性管理支援システムとして,脆弱性管理ツールと脆弱性Webサービスの開発状況を紹介する.

収録刊行物

  • 情報処理

    情報処理 48 (7), 707-712, 2007-07-15

    東京 : 情報処理学会 ; 1960-

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (7)*注記

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