ローソンCIOとしての3つの取組みと業務改革の成果

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  • ローソン CIO ト シテ ノ 3ツ ノ トリクミ ト ギョウム カイカク ノ セイカ
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抄録

コンビニエンス (CVS) 産業は,日本市場で小売業として一時成熟化や頭打ちが言われていたが,スーパーや百貨店の市場規模縮小に対し,商品やサービス化などでのイノベーションを起こし,売上を拡大し産業として成長・発展している.ローソンは,2011年2月末で全国に約1万店舗を有し,チェーン全店売上高は約1兆7千億円となった.そのビジネス・モデルはフランチャイズ制で,店舗総数の97%がフランチャイジーであり,日々のビジネスにはITが経営基盤として必須の極めて効率的な経営システムである.筆者は,2007年から2010年まで  ローソンの常務執行役員CIOとして,次世代店舗システムを含めて1千億円近いIT投資を実行する一方,情報を軸とする業務改革PRiSMに取り組み,ローソンの継続的イノベーションの基盤をつくった.本稿では,その経験を通して,CIOが経営陣の一員として担うべき業務改革での役割と,市場が成熟化して製品ではイノベーションが多くは望めなくなった産業におけるChief Innovation Officerが先導するイノベーションについて提言する.

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