プライバシーを守ったITサービスの提供技術:7.サービスのパーソナライズ化とデータ利用 -事業者・利用者の信頼関係の構築を目指して-

書誌事項

タイトル別名
  • サービスのパーソナライズ化とデータ利用 : 事業者・利用者の信頼関係の構築を目指して
  • サービス ノ パーソナライズカ ト データ リヨウ : ジギョウシャ ・ リヨウシャ ノ シンライ カンケイ ノ コウチク オ メザシテ
  • Technologies for the Provision of Privacy Preserving Services: 7. Utilization of Service and Use of Data - Toward the Construction of Trust Framework Between Consumer and Service Provider -

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抄録

“ビッグデータ”の活用の重要性が指摘されている中で,データ量の多寡や種類を問わず,いかにデータから価値を生み出し,新産業の創出や社会課題の解決に繋げるかが課題になっている.特に,移動履歴や生体情報等を含むパーソナルデータへの期待が高まっている.利用者が自分の属性情報や位置情報,購買履歴等のパーソナルデータを事業者と共有することで,個々人の嗜好や状況,場所に応じたサービスといった,従来得られなかった便益を享受することが可能になっている.しかしながら,このようにパーソナルデータを活用したビジネスは非常に大きな可能性を秘めている一方,消費者が想定しない方法で事業者がパーソナルデータを利用することでトラブルに発展する事案が数多く存在するのが現状であり,事業者もプライバシーや個人情報保護に過度に配慮する結果,パーソナルデータを活用したサービスが数多く生まれる状況には至っていない.このような課題を解決する取組みとして,利用者と事業者の信頼関係を構築する枠組みの検討が始まっており,本稿では国内外の動向から検討が必要なポイントなどを解説する.

収録刊行物

  • 情報処理

    情報処理 54 (11), 1141-1146, 2013-10-15

    東京 : 情報処理学会 ; 1960-

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