FMFB復調器の準線形近似を用いたスレッショルド解析と設計

書誌事項

タイトル別名
  • FMFB フクチョウキ ノ ジュン センケイ キンジ オ モチイタ スレッショ
  • FMFB フクチョウキ ノ ジュンセンケイ キンジ オモチイタ スレッショルド カイセキ ト セッケイ
  • Threshold Analysis and Design of a FMFB Demodulator Through Quasi-Linear Approximation

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抄録

スレッショルド拡張形のFMFB復調器は,現在まで数多くの研究がなされ,又,実際に衛星通信などの分野で,高感度受信方式として広く用いられてきている.しかし,FMFB復調器の厳密な動作解析および設計は,内部に存在する複数個の非線形要素のために困難であり,動作解析は近似的に行わざるを得ない.現在まで,幾つかの近似解析手法が提案されているが,近似度などの点で十分とは言い難く,実際の設計に至っては,少なからず実験結果に頼っているのが現状と思われる.従って,適切な近似理論によるスレッショルド特性の解明とそれに基づく理論的な設計法は,FMFBの設計論を一層完全なものにするのに役立つと思われる.そこで,本論文では,まずスレッショルド近傍のような軽度の非線形領域に対して良い近似となる準線形近似を用いて,開ループスレッショルド及び帰還スレッショルドを考慮したFMFBモデルを導出する.次に,このモデルを用いFMFB復調器のスレッショルド特性を決定すると共に設計論を明らかにする.又,具体的設計例として,Enloeのループフィルタの場合を述べている.

収録刊行物

  • 電子通信学会論文誌. B

    電子通信学会論文誌. B J63-B (12), 1224-1231, 1980-12-20

    Institute of Electronics, Information and Communication Engineers

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