当院における高齢者triple negative乳癌の検討

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  • Triple negative breast cancer in elder women

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近年の高齢化において,高齢者乳癌擢患者が増加している.ホルモン感受性乳癌が多い頃向にあるが,当院で経験した高齢者乳癌にtriple negative症例が散見された 抗癌剤に対する認容性も問 題となり,補助療法の決定に苦慮する.今回,当院において手術を施行した75歳以上の高齢者triple negative乳癌の検討を行ったので報告する.2008年4月から2010年6月までに当院で乳癌の診断で手術を施行した症例140例中,75歳以上の高齢 者は21例(15%)であった.ER+ and/or PgR+の症例は10例(48%)で,いずれも陰性の症例が11例(52%)に及んだ.triple negative乳癌11例全例に手術施行され,60%は後療法せず経過観察のみとなった術後後療法なしの症例のなかで再発した症例も認められた. 認知症や脳梗塞後遺症などの合併で全身治療が困難な症例が多く,今後高齢者 triple negative乳癌 に対する標準治療を検討する必要があると思われた

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