術前化学療法が奏効したAFP産生胃癌の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of alpha-Fetoprotein-Producing Gastric Cancer Responding Well to Preoperative Chemotherapy

この論文をさがす

抄録

Docetaxel+TS‐1+CDDP(DCS)による術前化学療法が奏効したAFP 産生胃癌を報告する.【症例1】66歳男性.AFP333ng/ml,cT2N3M1で,DCSによる術前化学療法施行.PRを得,AFPも45ng/mlと低下し胃全摘施行.術後病理組織ではypT0N1M0で原発巣はGrade3の効果,リンパ節はGrade2であった.一部AFP 染色陽性であった.TS‐1術後補助療法を行い再発はない.【症例2】61歳男性.AFP1021ng/ml,cT4N1M0で,DCS の術前化学療法を施行.PRでAFP も128ng/mlで胃切除施行.ypT3N2M0でリンパ節転移はあったがGrade2でAFP 染色陽性であった.再発なくTS‐1術後補助療法を行っている.【まとめ】AFP 産生進行胃癌に対し,DCSによる術前化学療法が有効であると考えられた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ