ムンプスワクチン接種後に発症した可逆性脳梁膨大部病変を伴った無菌性髄膜炎の一例
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説明
症例は17歳男性。200X年4月30日ムンプスワクチン接種歴があり、同年5月より39℃台の発熱が出現。第2病日より頭痛・嘔吐が出現し当科紹介入院となった。髄液検査より無菌性髄膜炎と診断、経過良好で第14病日退院。入院時のMRI拡散強調画像で脳梁膨大部に卵円形の高信号域を認め、形状及び経時変化より可逆性脳梁膨大部病変と診断した。また、髄液中にPCR法でムンプスウイルスRNAを検出、制限酵素処理にてワクチン株による無菌髄膜炎と証明された。自然感染よりも頻度は低いが、ムンプスワクチンによって無菌性髄膜炎や難聴を来す例もあり、頭痛や発熱などの症状を示す症例においては、ワクチン接種歴を含む詳細な病歴聴取が重要であると考えられた。(著者抄録)
収録刊行物
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- 高知赤十字病院医学雑誌
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高知赤十字病院医学雑誌 20 (1), 49-51, 2016-03-31
高知赤十字病院図書室運営委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564287978333312
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- NII論文ID
- 120005775661
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- ISSN
- 09197427
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles