児童館における健全育成概念の変遷

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タイトル別名
  • Changes of the child healthy upbringing concept in the children’s halls
  • ジドウカン ニ オケル ケンゼン イクセイ ガイネン ノ ヘンセン

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抄録

児童館における子どもの健全育成(以下、「健全育成」という。)は、その時々の国の政策に対応してその概念が変化してしてきた可能性がある。したがって、日本の健全育成を分析するためには、国の政策に対応する児童館における健全育成概念の変遷を検証することが不可欠であると判断した。児童館における健全育成は、これまで予防機能を果たすための一般児童対象であると言われてきたが、実際は、保護機能とのバランスを保とうとしながら健全育成を徹底するという、健全育成に内在する機能の実態がわかってきた。児童福祉法の理念を具現化しながら、健全育成を展開する場としては、児童館は最適の場であったと考えられるが、児童館における健全育成は、一般児童対策だけでは健全育成概念を形成することができなかったのである。このようなことから、児童館における健全育成は、国の政策によって健全育成概念が変遷していることが明らかになった。

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