家計調査にみる購入数量と支出金額との特異的相互関係に基づく食消費構造の解析 : 特異的な相互関係の検討

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タイトル別名
  • The analysis of Food Consumption Structure Based on the Family Income and Expenditure Survey in Japan with the Focus on the Relationship between the Number of Purchase and the Expenditure : Specific low correlation
  • カケイ チョウサ ニ ミル コウニュウ スウリョウ ト シシュツ キンガク ト ノ トクイテキ ソウゴ カンケイ ニ モトズク ショク ショウヒ コウゾウ ノ カイセキ : トクイテキ ナ ソウゴ カンケイ ノ ケントウ

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抄録

先に、平成19年総務省統計局「全国家計調査年報の「食料」部門の141項目について数量対金額相関関係を検討したところ、7割を超える食品が相関係数0.8以上の値を示した。今回、相関係数0.6~0.26の食品について、この低相関をもたらす理由と背景を、次の様に明らかにすることができた。(1)変動幅が小さいため、明確な相互関係が生じ難くなり相関係数が低下する。卵、豆腐、キャベツのごとく普遍的、日常的な食品が多い。(2)外れ値の存在により、相関関係の均一性が減少し、相関係数が低下させるもので、外れ値を除外することで係数は相関が上昇する。内容が一様でない場合が多く、他の穀類、他の果物、食塩などが該当する。食塩の場合には、いわゆる自然塩の影響を推定した。(3)食文化や伝統を異にするものを一体化させたことにより、相関が混沌化し、低相関係数値を示したもの。東日本と西日本で顕著な異なりを示す場合として葱、上方とその他の地域で異なりを示す場合として緑茶がある。

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