近代東アジアの黎明に関する一試論 ー 日米和親条約と日朝修好条規 ー
書誌事項
- タイトル別名
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- A Reflection on the Opening of Modern East Asia: The Treaty of Peace and Amity between the United States and the Empire of Japan and the Treaty of Ganghwado between Japan and Korea
- キンダイ ヒガシアジア ノ レイアキラ ニ カンスル イチ シロン : ニチベイ ワシン ジョウヤク ト ヒアサ シュウコウ ジョウキ
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説明
ペリーは如何にして日本を「開国」したのであろうか。本稿は、「無能」な幕府が、「不平等条約」を、アメリカに強要されるがまま受け容れた、とする日本の開国史の言説に再検討を加えるものである。ところで全く同じような言説が、日本による朝鮮の開国史にもまかり通っており、筆者はすでにこれを批判する論考を発表したことがある。ペリーと明治政府が、幕府と朝鮮に対して行った交渉は、砲艦外交には間違いないが、決して一方的な押しつけではなく、幕府も朝鮮も自前の伝統的外交論理でもって交渉に臨んでいた。何れの交渉も、互いの所与の条件を押し合い譲り合ったネゴシエーションであったが、後の日朝交渉は、日米交渉を学習したものだったのではなかろうか。
収録刊行物
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- 札幌学院大学人文学会紀要
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札幌学院大学人文学会紀要 (96), 1-30, 2014-10-01
札幌学院大学総合研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288156895488
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- NII論文ID
- 120005614633
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- NII書誌ID
- AN1009127X
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- HANDLE
- 10742/1965
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- NDL書誌ID
- 025900361
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- ISSN
- 09163166
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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