近代東アジアの黎明に関する一試論 ー 日米和親条約と日朝修好条規 ー

書誌事項

タイトル別名
  • A Reflection on the Opening of Modern East Asia: The Treaty of Peace and Amity between the United States and the Empire of Japan and the Treaty of Ganghwado between Japan and Korea
  • キンダイ ヒガシアジア ノ レイアキラ ニ カンスル イチ シロン : ニチベイ ワシン ジョウヤク ト ヒアサ シュウコウ ジョウキ

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説明

ペリーは如何にして日本を「開国」したのであろうか。本稿は、「無能」な幕府が、「不平等条約」を、アメリカに強要されるがまま受け容れた、とする日本の開国史の言説に再検討を加えるものである。ところで全く同じような言説が、日本による朝鮮の開国史にもまかり通っており、筆者はすでにこれを批判する論考を発表したことがある。ペリーと明治政府が、幕府と朝鮮に対して行った交渉は、砲艦外交には間違いないが、決して一方的な押しつけではなく、幕府も朝鮮も自前の伝統的外交論理でもって交渉に臨んでいた。何れの交渉も、互いの所与の条件を押し合い譲り合ったネゴシエーションであったが、後の日朝交渉は、日米交渉を学習したものだったのではなかろうか。

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