2018年草津白根山噴火に関する総合調査

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説明

2018年1月23日10時02分に草津白根山を構成する3山体(白根山・逢ノ峰・本白根山)の一つである本白根山鏡池北火口で1500年ぶりの噴火が発生し, 噴石により人的な被害が発生した。この噴火は顕著な前駆的活動を伴わない水蒸気噴火であった。近年の草津白根火山では, 白根山湯釜水釜火口を中心とする水蒸気噴火活動が顕著で, 火山観測は白根山に集中している。一方で, 今回噴火した本白根山では, これまでの最新の噴火が鏡池北火口での1500年前のマグマ噴火であって, 近年, 鏡池北火口付近には顕著な地熱活動は記録されていない。今回の突発的な噴火を受けて, 以下の3点を明らかにするために総合調査を行った。(1)顕著な前駆的な活動がない水蒸気噴火プロセスの解明(2)今後の火山活動の推移の予測, 特にマグマが噴出する可能性の予測(3)融雪泥流発生リスクの評価。これらの研究のために, 地震観測, 地盤変動観測, 熱観測, 噴出物観測, 地球化学観測, 融雪泥流評価を実施した。これまでの研究成果について報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564288167022720
  • NII論文ID
    120006598955
  • HANDLE
    2433/240598
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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