セルフアクセス学習センターの利用状況と利用を促進するための取り組みについて

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タイトル別名
  • The usage of a self-access learning center and improvements to enhance accessibility
  • セルフアクセス ガクシュウ センター ノ リヨウ ジョウキョウ ト リヨウ オ ソクシン スル タメ ノ トリクミ ニ ツイテ

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抄録

自律学習分野におけるセルフアクセス学習の重要な役割は,異なる学習者要因に対応するための学習の個別化とオートノミーの育成である(Sheerin,1997)。しかし,学習センターの設置によりセルフアクセス学習を提供したからといって,利用者がいなければ,あるいは学習環境を提供するための体制が整っていなければ本来の役割を果たすことはできない。本稿では,広島文教女子大学の英語学習専用のセンターを利用状況と利用促進の観点から調査し,センターが抱える問題について考察する。研究方法として,まず,既存の利用データからレギュラーユーザー層と非レギュラーユーザー層を割り出し,センターの学生スタッフと共に利用度の理由や原因を模索した。そこで生まれた議論を元にアンケートを作成し,在学生を対象に調査を行なった。アンケート結果からは,調査に協力してくれた学生のうちの4分の3が非レギュラーユーザー層であること,また,そのうちの多くが自身の英語に対する自信のなさや1人で利用しにくいことを理由にセンターを利用していないということが分かった。また,センターで行なっているイベントやキャンペーンの参加度や,不参加の理由についても調査をした。本稿の後半部分では,その調査結果をもとに,さらなる利用促進のアイディアや改善案,今後の課題について述べる。

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