人工内耳を装用している子どもをもつ養育者の思い : 聴覚障害、治療・訓練、育児について

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  • The feeling of guardians who take care of children with cochlea implants -On hearing impairment, treatment, training and childrearing-
  • ジンコウ ナイジ オ ソウヨウ シテイル コドモ オ モツ ヨウイクシャ ノ オモイ チョウカク ショウガイ チリョウ クンレン イクジ ニツイテ

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先天性聾児や難聴児に2000年以降、人工内耳装用が目覚ましい。本研究の目的は人工内耳を装用している子どもの養育者の思い、特に子どもの聴覚障害の告知後の受け止め、治療・訓練、日常的な育児に関しての思いとその時のサポート状況を明らかにすることである。研究方法は研究趣旨の了承の得られた5 名に半構成的インタビューの面接を行った。 結果として、【障害が診断された時の不安、ショック】、【初期対応の仕方に対する不満と納得】【初期の母親の心理的支援の不足】【交流の場がない】【心の支えになった教育相談】子どもの発達時期における【幼児期の関わりの難しさ】【小学校選択の葛藤】【自立への援助の葛藤】などが挙げられた。よりよい支援を考えるにあたり、初期対応は母親の思いをくみ取る丁寧な対応、障害が分かってから教育相談までをつなぐ「橋渡し」、障害への価値観差のより個別的なサポートが必要であると示唆された。

弘前医療福祉大学紀要, 4(1), 2013, p.41-48

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