グルコース修飾タンパク質の消化および吸収性について : 牛乳由来β‒ラクトグロブリンのメイラード反応生成物に関する研究

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  • グルコース シュウショク タンパクシツ ノ ショウカ オヨビ キュウシュウセイ ニ ツイテ : ギュウニュウ ユライv-ラクトグロブリン ノ メイラード ハンノウ セイセイブツ ニ カンスル ケンキュウ
  • Digestion and Absorption of Glucose-modified Proteins : Study on Maillard Reaction Products of β-lactoglobulin from Bovine Milk
  • グルコース シュウショク タンパクシツ ノ ショウカ オヨビ キュウシュウセイ ニ ツイテ : ギュウニュウ ユライ β‒ラクトグロブリン ノ メイラード ハンノウ セイセイブツ ニ カンスル ケンキュウ

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メイラード反応により修飾されたタンパク質のおいしさに関する機能や栄養機能・保健機能についての研究は数多く行なわれてきた。しかし、生体内における修飾タンパク質の消化・吸収性に関する研究はあまり行なわれていない。そこで、本研究ではβ‒ラクトグロブリン(β‒ LG)をグルコースと共に反応させ(修飾率約50%)、グルコース修飾の程度と消化・吸収性についてin vitro およびin vivo において検討した。In vitro において、修飾および未修飾β‒ LG をペプシン・パンクレアチン系酵素により消化させた。消化物の収量を量り、さらにHPLC 分析を行った。一方、in vivo においては、Wistar 系ラットに修飾および未修飾β‒ LG を経口投与した。一定時間経過後に解剖し、消化物の収量を量った後にHPLC 分析を行った。その結果、β‒ LG は修飾率約50%の場合、修飾と未修飾ではペプチド結合の切断形式が異なることが推測された。また、in vivo においては、修飾は未修飾よりも速やかに消化・吸収されることが明らかとなった。グルコースを修飾させることによりβ‒ LGのアレルゲン性が緩和する可能性が考えられた。

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