在宅医療を担う医療体制の在り方

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タイトル別名
  • ザイタク イリョウ オ ニナウ イリョウ タイセイ ノ アリカタ
  • The Ideal Form of Medical System for Home Care

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説明

2014(平成26)年度診療報酬改定は、医療供給体制の再構築を意識したものとなっている。特に、主治医機能の評価と入院患者7人につき看護職員1人を配置する基本料の削減、そして地域包括ケア病棟の創設は注目に値する。しかし、地域包括ケア病棟への転換は、診療報酬上の要件だけでなく、専門領域を横断した診療・看護体制をとる必要があり、加えて病棟管理上の工夫も求められるため、必ずしも容易ではない。2014(平成26)年6月25 日「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」が公布されたが、同法は、医療と介護関係の19 にもおよぶ法律改正を盛り込んだ一括法である。本論文では、診療報酬改定による在宅医療への政策誘導とその限界を中心に検討する。在宅医療の推進には、在宅医療を実施する関係機関と医師の協力が不可欠であるため、在宅医療に従事する医師の養成と研修体制も喫緊の課題である。  The medical payment system was revised in 2014, including the rebuilding of the medical supply system.Particularly, the shift from institutional long-term care to home care is worthy of more ; however, it is not necessarily easy. This article focuses on the “convalescent stage and chronic stage” in the medical supply system and considers the home-care-incentive policy in the revision of the medical payment system. In the future, cooperation between home care affiliates and doctors will be essential for the promotion of home care. Therefore, the reform of medical education shall be considered as well.

identifier:110010041733

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