An Attitude Survey of College Students on the Lay Judge System for Sexual Criminal Trials (1) : Focus on the Differences between Men and Women

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  • 裁判員裁判(性暴力犯罪)に関する大学生の意識調査(1)―男女差に視点をあてて一
  • サイバンイン サイバン(セイ ボウリョク ハンザイ)ニ カンスル ダイガクセイ ノ イシキ チョウサ(1)ダンジョサ ニ シテン オ アテテ

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40020544604

わが国では,2009年に裁判員制度が開始され,性暴力犯罪もその対象となったが,被害者のプライバシーの問題など課題は多い。すなわち,性暴力犯罪被害のケースが裁判員裁判にかけられることで被害者自身のトラウマが再現し(フラッシュバック),また選任された裁判員が二次受傷を被るという危険性も予測される。 本研究では,裁判員裁判(性暴力犯罪)に関する大学生を対象にアンケート調査を実施し,その意識の男女差について分析し,考察したしその結果;女性は「(裁判員の)男女比は同等がよい」と回答していた。告訴するか否かについて男性は「告訴する」傾向が強く,女性は「裁判員裁判にするか,通常の裁判にするか選びたい」と慎重な結果がみられた。さらに,女性は,「自分の名前や住所,生い立ち」は「誰にも知られたくない」と回答していた。裁判員裁判から性暴力犯罪を除外することについて,男性は「除外しなくてもよい」と回答し,女性は「わからない」と回答していた。被害者に対し,裁判員裁判に付すか否かの選択権を被害者に実質的に与えることも,今後検討していかなければならない課題であろう。

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