地域特性に即したインフォーマルケアの実践課題抽出の試み(2)―福祉でまちづくりを目指す高浜市での調査から―

書誌事項

タイトル別名
  • Extracting the Practical Subjects of Informal Care Based on the Characteristics of Community (2)-Results of the Research in Takahama-City Where Community Develpment is Being Promoted through Social Care Actibities by Residents-
  • チイキ トクセイ ニ ソクシタ インフォーマルケア ノ ジッセン カダイ チュウシュツ ノ ココロミ(2)フクシ デ マチズクリ オ メザス タカハマシ デ ノ チョウサ カラ
  • チイキ トクセイ ニ ソクシタ インフォーマルケア ノ ジッセン カダイ チュウシュツ ノ ココロミ 2 フクシ デ マチヅクリ オ メザス タカハマシ デノ チョウサ カラ

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抄録

本論文では, 愛知県高浜市を研究対象地域とし, フォーマルケアだけでは対応できないニーズや把握しきれない高齢者等に対して, 住民によるまちづくりと連携して取り組んでいる地域ケアの現状と課題を明らかにすることを目的とした. そのため, 同市のフォーマルケア関係者と, 同市における 「福祉でまちづくり」 の中心的な担い手である 「まちづくり協議会」 を含むインフォーマルケア関係者へのヒアリング調査を踏まえ, その中心的な関係者 10 名を参加者として, 2 回にわたりフォーカスグループ面接を行った.その結果, フォーマルケアの側で取り組むべき課題としては, 制度の枠に縛られずに行える共生ケアの仕組みづくりなどが, またインフォーマルケアの側で取り組むべき課題としては, サービスや支援から取り残されている人を日々の訪問活動等を通じて継続的に把握し, 必要な支援へつなぐ仕組みづくりなどが指摘された.なお, フォーカスグループ面接の場では, インフォーマルケアが把握したニーズをフォーマルケアにつなげていくという, 一部のまちづくり協議会の取り組みが参加者間で共有された. このようにインフォーマルケアからフォーマルケアへ向けた協働のあり方が例示されたことによって, 同市における 「福祉でまちづくり」 が今後新たな展開を見せることが期待される.

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