道徳教育の内容と方法に関する考察(1)-社会的認知領域理論から道徳教育の内容と授業を考える-

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タイトル別名
  • A Study on the Contents and Method in Moral Education:From the Perspective of the Social Cognitive Domain Theory
  • ドウトク キョウイク ノ ナイヨウ ト ホウホウ ニ カンスル コウサツ(1)シャカイテキ ニンチ リョウイキ リロン カラ ドウトク キョウイク ノ ナイヨウ ト ジュギョウ オ カンガエル

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抄録

本研究は, 道徳性の心理学に関する一大潮流である社会的認知領域理論について, 道徳性, 社会的慣習, パーソナルなものそれぞれの独自性と, それらの相互関係という視点から概観した. それをもとに, 日本の学習指導要領の「特別の教科道徳」における内容項目を検討することで, 内容項目に見られる固定性(社会化) と内容の偏り(社会的慣習偏重) という問題を明らかにするとともに, 内容の固定性と「考える道徳」という方法論の不整合の問題を明らかにした. そのうえで, 道徳の授業を実施する際に, 社会的認知領域理論がどのように役立ちうるのか, どのような点に注意して授業を進めることで, 社会的認知領域理論の研究成果を活かした道徳授業にできるのかについて提案を行なった.

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