書誌事項
- タイトル別名
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- ダイニゴンゴ シュウトク ニ オケル リンカイキ カセツ サイコウ
- ダイニゲンゴシュウトクニオケルリンカイキカセツサイコウ
- The Critical Period Hypothesis in Second Language Acquisition Revisited
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説明
type:論文
言語習得における「臨界期仮説」は,Eric Lenneberg(1967)がBiological Foundations of Language『言語の生物学的基礎』の中で提唱した仮説である。本稿では,この臨界期仮説について神経言語学から検証する。臨界期は,失語症や精神遅滞の子どもの母語喪失からの言語能力回復に関連づけた仮説であったが,第一言語(母語)習得に関連して立てられたこの仮説が第二言語(外国語)習得に当てはまるのか否かについて第二言語習得研究者の間では意見が分かれている。第一言語と第二言語の両方の習得に関して年齢による影響は認められているが,はたして臨界期なるものがあるのか,そして根本的な疑問点として言語習得に関わる臨界期とはどのようなものか,また,その原因は何か,と言った疑問に取り組み,この臨界期仮説についての先行研究を概観しながら第二言語習得との関係を論じる。 この臨界期は,子どもの成長と深く関わりも持つ脳の成熟スケジュール,脳の機能分化による可塑性(plasticity)と関係していると考えられるが,本稿では,一側化(lateralization)による脳の左半球と右半球に機能分化することによって,母語習得は右脳使用による暗示的習得メカニズムが働き,一方,第二言語習得では,認知機能をつかさどる左脳を中心とした明示的習得メカニズムが稼働するとする仮説を提案する。そして,脳科学研究から臨界期を少しでも明らかにしながら,脳の成熟による習得メカニズムへの変化が第二言語習得にどのような影響を与えるのかについて論じていく。
収録刊行物
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- 天理大学学報
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天理大学学報 68 (1), 1-25, 2016-10-26
天理大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288384666752
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- NII論文ID
- 120005892749
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- NII書誌ID
- AN00154657
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- ISSN
- 03874311
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- NDL書誌ID
- 027742684
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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