天理教原典における「むね」と「心」の意味、比較、解釈方法

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  • テンリキョウゲンテンニオケル「ムネ」ト「ココロ」ノイミ、ヒカク、カイシャクホウホウ
  • The Meanings, Comparisons, and Methods of Intepretation of the "Mune (Heart)" and the "Kokoro (Mind)" in the Tenrikyo Scriptures

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type:論文

天理教の原典『おふでさき』には,17号(1,711首)をとおして,[むね]が71個所,[心]([こゝろ]の表記が6個所)が346個所使われている。両語には特定,共通の修飾語が連結しており,その使い方を比較すると,両語の意味の違い,特性がみえる。そこから,[むね]は「神の心」に関すること,[心]は「神の心」と「人間の心」が区別して使われていることが理解できる。そこで,[むね]を「神の心」と理解すれば,たとえば,[むねのうちより]は「神の心,神の立場から」と解釈できる。この解釈をすれば,『おふでさき』に書かれている神の言葉を理解する方法が変わり,内容の理解も変わってくる。神言を人間の視点とは異なった次元から理解することが可能になる。 これらの見方について,『おふでさき』とともに,原典『みかぐらうた』の中で[むね]と[心]がそれぞれ特定,共通の動詞,名詞,その他の修飾語と連結して使われている表現を比較,考察する。それらの用例をとおして,両語の持つ特性,意味の違いから起因する『おふでさき』の理解,解釈方法に焦点を絞り,[むね]と[心]について考察を試みる。主たる資料としては,天理教の原典である,『おふでさき』,『みかぐらうた』とともに,『おさしづ』からも引用例を挙げて,論拠に加える。

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