中学生における教室と保健室の「居場所」としての心理的機能の比較 ―学校享受感の視点から―

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  • チュウガクセイ ニ オケル キョウシツ ト ホケンシツ ノ イバショ ト シテ ノ シンリテキ キノウ ノ ヒカク ガッコウ キョウジュカン ノ シテン カラ

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抄録

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中学生における教室と保健室の「居場所」としての心理的機能について,学校享受感の視点から検討した。その結果,「被受容感」「精神的安定」「行動の自由」「思考と内省」「自己肯定感」については,保健室よりも教室に強くそれらの機能を感じていることが示された。また,保健室よりも教室に「精神的安定」「行動の自由」「思考と内省」を強く感じる生徒の方が,学校享受感が高かった。このことから,教室よりも保健室に強く「精神的安定」「行動の自由」「思考と内省」を感じている生徒の場合,学校適応に何らかの問題を抱えている可能性を示唆している。担任と養護教諭の連携から,各場所での生徒の状況を把握する必要があろう。

収録刊行物

  • Iris health

    Iris health 9 45-52, 2010-12-31

    愛知教育大学保健環境センター

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