藤樹の理念に基づいた学習モデルの構築 : 自己実現としての「明徳」に着目して

書誌事項

タイトル別名
  • トウジュ ノ リネン ニ モトヅイタ ガクシュウモデル ノ コウチク ジコヒョウゲン ト シテ ノ メイトク ニ チャクモク シテ
  • The Construction of The Learning Model Based on The idea of Toju Nakae : Focusing on “MEITOKU (明徳)” as The Self-actualization

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抄録

type:Departmental Bulletin Paper

近江聖人中江藤樹は,日本における陽明学の祖としてその名を知られることは多いが,藤樹が教育者であったことを知る人は意外に少ないようである。藤樹が著書の中で打ちたてた教育論には,現代の教育にも通じる内容が非常に多い。藤樹の教育論において特徴的なことは,子どもの発達段階に即した教育を必要とし,しかも人間の誕生の初めである胎児にまでさかのぼって成長をとらえていることである。幼少期教育の重要性,学習者の主体性と自発性をもった自己教育の重要性,そして胎教から職業選択にまでわたる生涯教育のあり方,発達段階に応じた教育と個性・能力を尊重した教育の重要性等を論じた藤樹のこのような教育論は,現代の教育においても非常に重要とされていることと言える。約400年前の時代において,このような教育の必要性を説いていることに大変興味深さを感じる。そこで本研究では,このような藤樹の教育観の背景にある藤樹の理念の根幹を明らかにし,その理念の今日の教育の場への位置づけと,実践方法としてのあり方を考察していこうと考えた。

identifier:滋賀大学大学院教育学研究科論文集, 第16号, pp. 13-24

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564288395377280
  • NII論文ID
    120005368998
  • NII書誌ID
    AA11337147
  • ISSN
    13444042
  • Web Site
    http://hdl.handle.net/10441/12772
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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