安全な胎児娩出手技に焦点を当てた熟練助産師の分娩介助法

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タイトル別名
  • アンゼン ナ タイジベンシュツシュギ ニ ショウテン オ アテタ ジュクレン ジョサンシ ノ ブンベンカイジョホウ
  • Safe Delivery Procedure of Skillful Midwives

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説明

目的:わが国の3次産科施設(3次施設)・2次産科施設(2次施設)・助産所における熟練助産師が実施している分娩介助法の違いを明らかにし,児の健康と分娩外傷予防に焦点を当てた安全な胎児娩出手技を検討する。方法:対象施設の熟練助産師 1315 名に対し,胎児娩出手技6項目に焦点を当てて質問紙調査を行った。結果:有効回答 392 件(29.8%)。助産所熟練助産師は3次・2次施設熟練助産師に比較して,児頭の回旋は,「内診以外の方法」で確認し,「第3回旋は自然に任せる」,「肩甲娩出は自然陣痛を待ち,胎内姿勢である屈位を保つ」手技を実施していた。また,全施設の熟練助産師の8割は,躯幹娩出早期に児の両側腋窩に指を挿入する手技を行っていた。結論:所属施設の背景や熟練助産師の経験が分娩介助法に影響を与えていたが,分娩外傷予防と児の健康が最大限に維持できる介助手技の伝達が重要である。

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