地域内の複数事業者における同一海域利用に関する軋轢の回避 : 東京都神津島の漁業、遊魚業、ダイビング事業を事例として

書誌事項

タイトル別名
  • チイキ ナイ ノ フクスウ ジギョウシャ ニ オケル ドウイツ カイイキ リヨウ ニ カンスル アツ轢 ノ カイヒ : トウキョウト コウズシマ ノ ギョギョウ 、 ユウギョギョウ 、 ダイビング ジギョウ オ ジレイ ト シテ
  • Resolution of conflicts among stakeholder groups in marine areas of Kozushima island, Tokyo

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抄録

海域を同所的に利用する,漁業,遊魚業,海洋性レクリエーション事業等の間には様々な軋轢が生じている。本研究は,東京都神津島の海洋性レクリエーション事業者と地域産業に注目し,それらの海域の利用と,軋轢の現状を把握した。神津島の漁業,遊漁業,ダイビング事業の利用海域は事業者間で大きく重なっていたが,事業者間で大な軋轢は生じていなかった。その理由として海面利用協議会という既存の組織,制度が機能していることが重要であると考えられた。一方で,この海面利用協議会を機能させるために, ①島内関係者がダイビングショップを経営していること,②地域外の事業者が地域内の海域を利用していないこと,③海域を利用する事業者の全てに協会があること,④事業者間の優先順があること,が重要であると考えられた。海面利用協議会は他の島嶼地域にも存在するため,このような制度が活用されれば,事業者間の軋轢を解消することができると考えられる。

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収録刊行物

  • 観光科学研究

    観光科学研究 (6), 45-51, 2013-03-30

    首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 観光科学域

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