森林セラピー及びノルディックウォーキング参加者の心身反応に関する研究 : シルバー世代の反応

書誌事項

タイトル別名
  • Research on the Mind and Body Reactions of Participants in Forest Therapy and Nordic Walking : The Reactions of Senior Citizens
  • シンリン セラピー オヨビ ノルディックウォーキング サンカシャ ノ シンシン ハンノウ ニ カンスル ケンキュウ : シルバー セダイ ノ ハンノウ

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抄録

森林セラピーに参加したシルバー世代(60歳以上)の者は、唾液アミラーゼ活性値が森林セラピー実施前と比べて低下したことから、参加者の交感神経が沈静化したと考えられた。またPOMS(Profile of Mood States)(短縮版)を用いた分析からも心身のリラックス反応が認められた。一方、ノルディックウォーキングに参加した別のシルバー世代の者は、POMSの分析から森林セラピーと同様な心身のリラックス反応が認められた。しかし、唾液アミラーゼ活性値の上昇がみられ、交感神経優位の反応が認められた。このことから森林セラピー基地の自然豊かな環境がシルバー世代の者の気分によい影響を与えたが、運動の要素の強いノルディックウォーキングは身体への負荷による新たなストレスを発生させる可能性があり、年齢相応の運動量と個人の運動習慣に合わせたきめ細かな対応が求められることを示した。

収録刊行物

  • 医学と生物学

    医学と生物学 156 (4), 212-218, 2012-04

    緒方医学化学研究所医学生物学速報会

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