発掘された高度経済成長期の消費生活

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  • Excavated Consumption Habits of the Japanese High Economic Growth Period
  • ハックツ サレタ コウド ケイザイ セイチョウキ ノ ショウヒ セイカツ

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抄録

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本稿では神奈川県横須賀市で発掘された高度経済成長期のゴミ穴に廃棄された生活財について紹介する。廃棄された生活財には陶磁器、ガラス製品、金属製品、プラスチック製品など様々な素材が使用されており、その種類では薬品、日用品、調味料、化粧品が全体の10%を超え、当時の日常生活を反映するものである。調査の結果、これらの生活財は都市銀行の寮で消費されたものが廃棄されたものであり、廃棄年代は1960年代中頃であることが判明した。さらに、同時期の一般家庭の資料との比較によって、この資料の性格が行員寮における消費生活を反映していることもわかった。この資料はわが国の高度経済成長期の日常生活の実態を知る手掛かりとなるものである。

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