中国における障害児教育の最近の諸問題(IV)

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タイトル別名
  • Some Characteristic Problems in Special Education in Latest China(IV)
  • チュウゴク ニ オケル ショウガイジ キョウイク ノ サイキン ノ ショモンダイ4

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説明

2001年9月5日から11月4日までの2ヶ月間,文部科学省在外研究員(短期)として中国北京市に滞在した。受け入れ大学は中央民族大学,研究テーマは「障害児の教育課程及び指導法の分野における国際比較に関する研究」であった。中国の障害児教育については,これまでの数回の訪中等を通して研究を進めてきたが,多民族国家である中国においては少数民族という視点は不可欠という思いが強まった。そこで,今回の機会を通じて,まず民族問題,民族教育について知識を深めたいと考え,長年厚誼を受けている中央民族大学の胡振華教授に援助かた要請した。教授からは協力するとの懇切な回答を得,中央民族大学を足場とした在外研究が実現することとなった。同教授は回族であるが,これまで回族に関するさまざまな習慣を聞き,そして中国の少数民族に関することを折に触れて聞いていたが,この機会に少数民族に関わる実際の姿を見,そして触れることを意図したのである。切り口としては障害児教育を意識していたが,限られた在外研究の期間には直接障害児教育にまでは深めることは必ずしも満足のいくものではなかったが,しかしながら少数民族に関する基礎的な知識の集積と,そして教育の一端をのぞくという点では一定の成果を収めることができたと考えている。さらにまた,障害者や高齢者の福祉に関する問題でもこれまでに中国との研究交流を行ってきていたが,今回,別の老人ホームを複数参観する機会を得たことなど,今後の研究の進展に資する経験ができたことを喜んでいる。 これらの成果を反映させた研究は追々発表していく考えであるが,本稿では,在外研究の期間に経験したことの概要を報告する。そのなかで,お世話いただいた多くの方がたに対するお礼の気持ちも表したいと考える。

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