稲胡麻葉枯病の研究 : 主として収量に与える被害について

書誌事項

タイトル別名
  • イネ ゴマ ハガレビョウ ノ ケンキュウ
  • Studies on the Helminthosporium Leaf Blight of Rice Plants
  • イネ ゴマ ハガレビョウ ノ ケンキュウ : シュトシテ シュウリョウ ニ アタエル ヒガイ ニツイテ

この論文をさがす

説明

論文(Article)

まえがき 稲胡麻薬枯病はその分布が広く,ある地域では毎年発生し,病斑は生育全期にわたって稲の諸部分にあらわれ,その数が著しく多くなる場合もある.それで本邦においても明治中期から稲作にとって重要な病害として研究されて来た.その研究の多くは稲栽培の諸条件と病斑形成すなわち罹病の相様との関係を追求している.農作物病害の研究においては病斑形成がその寄主作物の生育におよぼす影響の追究が主要な事項の1つであるが,本病についてはこの点の充分な検討が行われていない.一方近年本病常発地域の土壌肥料学的および作物生理学的研究が進むにつれ,本病が稲の生育を著しく阻害し,さらに収量を激減するとしている従来の説に対して批判的な報告が次第に発表されて来た.本論文では主として稲の成葉の伸長,収量および米の品質が擢病によってどのような影響をうけるかを検討した.そして近年多く見られる上記批判的な報告が正しいかどうかを確めることにした.このような目的のために,本病々斑が稲体上に形成される罹病現象とその罹病が稲の生育におよぼす影響とを一応区分して研究をすすめた.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ