甘果オウトウ(P.avium) に対するニワウメ(P.japonica)ニワザクラ(P.glandulosa)台木のつぎ木親和性

書誌事項

タイトル別名
  • カンカ オウトウ P.avium ニ タイスル ニワウメ P.japonica
  • Graft Compatibility for Sweet Cherry Scion Cultivarson Prunus japonica and P.glandulosa Rootstocks
  • カンカ オウトウ P.avium ニタイスル ニワウメ P.japonica ニワザクラ P.glandulosa ダイボク ノ ツギキ シンワセイ

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抄録

論文(Article)

【諸言】これまで甘果オウトウの慣行栽培用台木として用いられて来たアオバザクラP.lannesianaに代るわい化栽培を目的とした優良台木を求めて,種々の試みがなされているが,著者らは先に甘果オウトウ品種‘佐藤錦'に対してニワザクラP.glandulsaを台木として用いた場合,両者は互いによく接着し,つぎ木活着の可能性を示唆する結果を得た.その際の実験では,つぎ木数が少なく確実な根拠となるデーグも十分には示すことが出来なかったので,今回は分類学上サクラ亜属(Cerasus)Micro cerasus節に属し,互いに近縁とされる中国原産ニワウメ(P.japonica)とニワザクラ(P.glandnlosa)の2種を供試し,甘果オウトウ品種に対するこれらの台木としてのつぎ木活着の成否を比較検討した.これらMicro cerasusに属する2種は,一般にPrunus属の各種が喬木になるのとは対照的に何年放置しても樹高1m前後の範囲を越えることなく地際から多数の細い吸枝を生じ,かん木状態を呈するものである.そしてこのような性状であるところから台木に用いた場合のわい化効果を期待した.

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