異なる周波数の音叉を用いた振動覚検査と加齢変化

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  • コトナル シュウハスウ ノ オンサ オ モチイタ シンドウカク ケンサ ト カレイ ヘンカ
  • Age-related Interrelation of Vibration Sens by Tuning Fork in Normal Subjects

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type:研究報告

振動覚検査にはC128Hzの音叉を用いるのが一般的である。本研究では音叉の振動強度を一定にするために振り子式の刺激装置を作成し、若年者と高齢者の感受性を比較した。また、振動覚に関与する受容器としてはパチニ小体とマイスナー小体が挙げられるが、受容器により周波数の閾値は異なる。そこでC128Hz・C256Hz・C30Hzの音叉を用いて検査を行った。高齢者には触圧覚検査も実施した。対象は本学学生20名と地域在住の高齢者44名である。測定は背臥位で両側内果において実施した。振り子式刺激装置の刺激で振動を知覚できなかった者については、叩打棒を用いて音叉の刺激強度を強めて再検査を実施した。各周波数間の比較では若年者、高齢者ともに有意差を認めなかったが、若年者と高齢者との比較では全ての周波数で有意差を認めた。高齢者では256Hzで最も閾値が高い傾向であったが、振動覚と年齢の相関はいずれの周波数においても認められなかった。触圧覚と年齢には有意な相関が確認された。振動感覚の加齢変化を評価するには、音叉による検査では精度に限界があると考える。

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