テキストブック「教育実習」に関する書誌的研究

書誌事項

タイトル別名
  • テキストブック 「 キョウイク ジッシュウ 」 ニ カンスル ショシテキ ケンキュウ
  • A Study on the Textbook“ Teaching Practice"

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説明

type:資料

教育実習は、実習校で実際に授業等の教育活動を体験し、現場教員から具体的な指導を受けることにより、子どもや教育の生きた事実を学習し、大学の授業で学んだ知識や理論を確かめ、教員としての自覚や最低限の教育技術を習得するなど、教員養成課程の総仕上げの機会として考えられてきた 1) 。また、1989(平成元)年の「教育職員免許法」改正以後、教育実習の諸活動とその前後に実施される事前・事後指導も行われてきた。本稿では、戦後刊行された「教育実習」に関するテキストを収集し、分析した結果「教育実習」のテキストの内容は、いかにあるべきか、テキストの在り方について言及した。調査の結果、最初のテキストは、文部省大学学術局の教員養成の中心にいた玖村敏雄が深く関与していたことがわかった。玖村は、「新時代の教師の教養としてふさわしい教職経験課程」に注目し、「教職経験課程」は、いかにあるべきかを求めて、共同研究をはじめた。なかでも、玖村は、観察・参加・実習の3 つの委員会を設けて、幾度かの研究・討議を重ね、試案をまとめた。その成果を、五十嵐清止、沢田慶輔、小山田勝治、石三次郎の4 名が、『観察・参加・実習-新しい教職経験課程-』(教師養成研究会)として刊行した。以後、今日にいたるまで、数多くの「教育実習」に関するテキストが発行され、多くの実習生に読まれてきた。

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