かんがい自動指令装置を組入れた桑園の多目的かんがいとその効果

書誌事項

タイトル別名
  • カンガイ ジドウ シレイ ソウチ オ クミイレタ ソウエン ノ タモクテキ カ

この論文をさがす

抄録

1971年に蚕糸試験場日野桑園(東京都日野市)において,かんがい自動指令装置(指令装置)を装着したかんがい施設を用い,かん水,液肥施用および農薬(DDVP)散布を行い,土壌水分,殺虫効果,桑の枝条伸長,収葉量などを調査してつぎの結果を得た.1.指令装置の指令に基づいて行ったかんがい区の土壌水分は調査期間(7~9月)を通じてpF2.0以下に管理され,この方式がかん水の適正化と省力化に役立つことが実証された.2.混入器の性能は,混入液(液肥)の電気伝導度の測定によってほぼ適正であることを認めた.また,農薬(DDVP)の1,500倍散布によって約40%の殺虫効果を認めた.3.桑の枝条伸長,収葉量は供試した一ノ瀬とわせみどりでは若干異なったが,いずれもかんがい区が無かんがい区よりまさり,桑栽培にかんがいおよび液肥散布の効果が大きいことを明らかにした.

収録刊行物

  • 蠶絲試驗場彙報

    蠶絲試驗場彙報 (105), 9-17, 1977-07

    つくば : 農林水産省蚕糸試験場

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ