長梢せん定及びB9の花穂散布によるブドウ“ピオーネ"の有核果の着粒増加
書誌事項
- タイトル別名
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- チョウショウ センテイ オヨビ B9 ノ カスイ サンプ ニ ヨル ブドウ
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説明
1.短梢せん定方式で栽培した‘ピオーネ’では,多くの無核果が着粒するが,これらは有核果に比べて著しく小粒になる. 有核果の着粒を増加させることを目的として,開花前の花穂に対するB9散布と,長梢せん定方式への切換えを行ってみた. 2.B9散布により,有核果及び無核果の両方の着粒率が増加したが,長梢せん定にすると結実した果粒の有核果率が高まり,ともに果房あたりの有核果粒数が増加した. 3.開花期前の胚珠及び胚のうの初期発育は,短梢せん定樹でB9を散布しない花穂のほうが早く進行したが,開花期においては,B9散布区及び長梢せん定区のほうが,完成した胚のうを持つ正常胚珠の比率が高かった. 4.花粉管の胎座下部への伸長及び珠孔から胚のう内への到達は,区による差がなかった. 5.山梨県内で‘ピオーネ’を連年長梢せん定し,B9散布も行っている経済栽培園では,さらに多数の有核果粒が着生していた. この場合も,開花日における正常胚珠の比率が高かったが,花粉管の生長には差がなかった。
収録刊行物
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- 岡山大學農學部學術報告 = Scientific report of the Faculty of Agriculture, Okayama University
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岡山大學農學部學術報告 = Scientific report of the Faculty of Agriculture, Okayama University (66), 1-7, 1985-10
岡山大学農学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288553141888
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- NII論文ID
- 110000130237
- 10006099533
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- NII書誌ID
- AN00033029
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- ISSN
- 04740254
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- NDL書誌ID
- 3072089
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ
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