温度及び光環境がセントポーリアの生育に及ぼす影響

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  • オンド オヨビ ヒカリ カンキョウ ガ セントポーリア ノ セイイク ニ オヨ

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説明

セントポーリアの栽培における最適温度環境及び最適光環境を知るため3つの試験を行った。試験1では温度と光線量の組合せ試験を行い,各環境における生育差を比較した。試験2では,夜温を16℃,18℃, 20℃に設定した3つの試験区を設け,最適夜温設定値を求めた。試験3では,鉢上げから開花までを3つの生育段階に分け,それぞれの段階に明区と暗区を設けて入れ替えを行い,生育段階別の光条件の影響を検討した。1. 試験1; 生育に適する温度範囲は20℃~25℃,光線量は晴天日正午の照度で5klx~15klxとなるような光環境であると判断された。特に光条件が開花に大きく影響し,光線量が不足すると花茎が減少することが確認された。2. 試験2; 夜温l6℃,18℃, 20℃の3つの比較では,夜温を高く設定した方が開花が早くなり,花茎当たりの花数も増加し,高品質となることが確認された。3. 試験3; 鉢上げ直後の小さな苗(葉数4~5枚,株張約8cm)の状態でも,晴天日正午の照度で8klx程度の光環境であれば花芽分化し,この段階に3klx程度の暗い条件に置いたのと比較すると明らかに開花が早くなることが確認された。また,中,後期の光条件が花茎数や花茎当たりの花数に大きく関係し,この時期に8klxの光環境下で管理することにより,充分な花数が得られることが判明した。4. セントポーリアの温度,光環境について以下の技術を確立した。夜温は20℃に設定し,昼温はできるだけ25℃を越えないように管理する。光環境は,晴天日正午の照度で5klx~15klxが適している。特に,到花日数には初期の段階の光条件が決定的となり,8klxで管理すると開花が早まる。また,花数は中,後期の光条件が重要であり,8klxで増加する。

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